サブドメインとサブディレクトリ、SEOに強いのはどちらかについてお話しします。
まず、大前提ですが、新規サイトを作る場合、
一番SEOに強いのは、独自ドメイン(ルートドメイン)です。
ルートドメインとは、このサイトでいえば「sotook.com」がルートドメインです。
また、「tws2007.com」もルートドメインです。
今までサイトやブログを作ったことが無く、
これから始める場合は、独自ドメイン(ルートドメイン)でサイトを作るのが一番です。
それで、すでに独自ドメインのサイトを持っている場合は、
サブドメインか、サブディレクトリのどちらで新規サイトを作るかを検討することになります。
サブドメインとは、「○○○.tws2007.com」というものです。
サブディレクトリとは「sotook.com/○○○/」というものです。
で、サブドメインか、サブディレクトリのどちらでサイトを作るべきかですが、
結論を言えばサイトの目的によって使い分けるのが一番良いです。
SEO上、どちらがいいかというのは、あまり関係がありません。
このことは、11月1日にGoogleのマット・カッツさんが
非常に参考になる考え方を答えていました。
マット・カッツさんは
「サブドメインで作られたサイトとサブディレクトリで作られたサイトに違いはあるのか」
という問いに対してGoogleの見解を答えました。
要点をまとめると次の通りです。
・サブドメインかサブディレクトリのどちらを使うかは、用途に合わせて管理・運用しやすいほうを選べばよい。
・1年前くらいまでは、同一ドメインからは、検索結果に最大2つまでしか表示されなかったけど、今はいくつでも表示される。
だから、今では、サブドメインでもサブディレクトリでも検索結果の表示には差異はない。
このように話していました。
つまり、検索結果については、サブドメインでもサブディレクトリでも変わらないから、
好きな方を選べばOKということです。
ただし、検索結果の表示に違いはないとはいえ、その他のSEOで言えば違いはあります。
それは、サブディレクトリだと、ドメインに対する評価を引き継ぐことができる、
サブドメインだと、ドメインに対する評価は引き継がれにくい、といった違いです。
たとえば、このページは、「sotook.com/261」ですが、
トップページの評価を引き継ぐことができます。
このサイトのルートドメインのページランクは2なので、
そのSEOパワーを受けることができるということです。
つまり、トップページが強ければ強いほど、サブディレクトリである、
このページもSEOに強くなります。
しかし、新たにサブドメインで、「261.tws2007.com」というサイトを作った場合は、
「sotook.com」の評価を受けにくくなってしまいます。
端的に言えば、サブドメインは、別ドメインだと評価されるということです。
つまり、結論を言うと、SEOを考えれば、
サブドメインよりも、サブディレクトリのほうが有利ということになります。
これは、独自ドメインでの運用期間が長ければ長いほど、その効果は上がっていきます。
例えば、ネットショップを独自ドメイン「abc.com」で運営している人が、
ショップ用ブログを作る場合だと、サブドメインよりも、
サブディレクトリ「abc.com/blog/」でブログを作成したほうが、よいということです。
ただし、全く違う分野のサイトを作る場合は、ユーザビリティ上、
サブドメインにした方が良いでしょう。
サイトのコンセプトが違うのに、サブディレクトリで分けていくのは、
ユーザーを混乱させてしまう恐れもあります。
SEOも大事ですが、そこを重視するあまり、本来の目的を見失っては意味がないですからね。